令和のゲームブログ

いろいろなゲームについての思いを書いていきます。更新は不定期でのんびり気ままにやっていきたいと思います。

多くの謎を残した異質の作品・ドラクエ6

みなさんはドラゴンクエスト6というゲームに対してどのような印象を持っているでしょうか。

 

1995年にスーパーファミコン用のソフトとして発売され、320万本というメガヒットを記録。この数字は大人気を誇った前作のドラクエ5を上回るほどであったといいます。

 

これだけヒットした作品であったにもかかわらず、世間的にも、そして個人的にもそこまで評価の高い作品ではありません。たとえ好きなゲームを10個挙げろと言われても、残念ながらドラクエ6の名前が入ってくることはないでしょう。

 

ドラクエ6の特徴として、ゲーム内で語られていない多くの謎を残している作品だという点があります。今回は特に謎深い人物であるバーバラについて取り上げていきます。

 

 

自分が初めてプレイしたときは全く気が付かなかったのですが、実はバーバラはドラクエ6のメインヒロインというような位置づけの重大なキャラです。ですがこのバーバラというキャラ、ゲーム内での存在感が本当に薄いのです。

 

加入当初から最大HPがあまりにも低すぎ、またレベルアップに必要な経験値の量も多いため全然強くならない。そしてシナリオを少し進めるとチャモロという有能なキャラが加入し、バーバラと一時的に入れ替わる形となります。

 

その後もう少し進めると再びバーバラを自由に使えるようになりますが、この時点でチャモロを含む他のキャラが一気に強くなっていて、バーバラを使おうという気にはとてもなりません。チャモロは蘇生呪文のザオラルを覚えるため貴重で、パーティーから外す理由は全くありません。

 

結局バーバラはスタメン落ちという形となり、ずっと馬車に入れておくままという人も多かったはず。メインヒロインなのにバトル面で活躍させるのが難しいため、なかなか愛着を持てないのです。

 

エンディングでバーバラが消滅してしまうという悲しい別れを迎えることになるのですが、個人的には悲しいというよりも、バーバラが実は重要な位置づけのキャラクターであったのだという事実に初めて気づいて驚き、あっけに取られたものでした。

 

それまでは数多くいる仲間キャラの一人くらいとしか考えていなかったため、まさかメインヒロインであったとは思いもよらなかったのです。

 

さてそんなバーバラですが、実は本当の正体は竜なのではないかという驚きの説があるのだとか。

 

オープニングでムドー城に乗り込む際に主人公たちが竜の背に乗って向かっていくという印象的なシーンがあるのですが、何とこの竜の正体が実はバーバラなのではないかというのです。

 

ですが少なくともゲーム内にはそんな描写はないため、こういった説はあくまで憶測にすぎません。ドラクエ6は全体的に描写が不足していて、意図的なのかどうかはわかりませんが、あまりにも謎が多すぎるゲーム。もう少し各キャラの背景を丁寧に描いてほしかったです。