1986年5月27日にファミコン向けソフトとして発売されたドラクエ1。150万本という売り上げを記録し、当時あまり主流ではなかったRPGというジャンルを日本に根付かせた大ヒット作品です。
30年以上続くドラクエシリーズの原点といえるドラクエ1は、シンプルながらRPGの面白さを存分に味わえる名作です。
ではドラクエ1はなぜ大ヒットしたのでしょうか。ドラクエ1の魅力について述べていきます。
複雑な要素はなく、何もかもがシンプル!
ドラクエ1はひたすらシンプルなゲームです。仲間もいないし敵も単体でしか出てこない。常に1対1のバトルとなります。
1体1であるために自分と敵の力関係が如実に表れます。自分のレベルが低ければまず勝てないような相手でも、レベルを上げて強くなればきっちり敵を倒せるようになるのです。
レベルアップにおける成長具合が目に見えて分かるので嬉しいですよね。シンプルであるが故に充実感や達成感を味わうことができるのです。
とはいえ単に強いほうが勝つのかというと絶対にそうとは言い切れません。
うまくラリホーを使いこなしたり、タイミングよく会心の一撃が出れば強敵を打ち破ることも可能です。こういった不確定要素によってドラクエ1の戦闘がシンプルながら非常に深みのあるものとなっていて、プレイヤーを飽きさせません。
印象に残る秀逸なセリフの数々
堀井雄二さんはもともとライターであったため、セリフが非常に秀逸で、このドラクエ1から数々の名言が生まれています。
ここでその名言の数々を紹介していきます。
しんでしまうとはなにごとだ!
これは主人公が死んだときのラダトームの王様のセリフ。死んでしまったのに全然悲しんでくれずに怒られてしまうというのが面白いところです。
このセリフは主人公に対してというよりも、プレイヤーの不甲斐なさを責めているように聞こえます。このようにプレイヤーに直接語り掛けるセリフは堀井さんの真骨頂といえます。
この後、「そなたにもういちどきかいをあたえよう」と言われるのですが、当時は機会を機械だと思ってしまい、ロボットの体か何かを与えられるのだと思っていました(笑)。勘違いに気づいたのは大人になってからでしたね。
ゆうべはおたのしみでしたね
これはローラ姫を救った直後に宿屋に行くと見ることのできるセリフです。こういった小ネタがいかにもドラクエらしくていいですよね。いろいろと想像して思わずニヤリとしてしまいます。
このセリフは普通にプレイしていると意外と見ることができないです。ドラゴンを倒したら真っすぐラダトーム城に直行しちゃいますから。もしかするとこのセリフの存在に気付いた人は意外と少なかったかもしれませんね。
他にもドラクエ1には、ぱふぱふも出てきます。シリーズ定番となったネタですね。こういった小ネタが数多く散りばめられているのがドラクエの楽しいところですよね。
せかいのはんぶんをやろう
ラストバトルを前にしてまさかの展開。究極の二択を迫られ、それにより先の展開が変わってしまいます。
大げさな言い方かもしれませんが、ドラクエ1はなんとマルチシナリオだったのです。どちらを選択するかはプレイヤー次第です。
ぐっと引き込まれる素晴らしいBGMの数々
ドラクエ1をプレイしていて感じるのはBGMのすばらしさです。作曲はもちろんドラクエシリーズでおなじみのすぎやまこういちさんです。
フィールド曲である「広野を行く」ももちろん好きですが、自分が一番だと思うのがエンディングのテーマ曲である「フィナーレ」です。
これを聞くと苦労して冒険してきた記憶がよみがえってきて感動します。エンディングテーマといえばドラクエ2の「この道わが旅」が人気ですが、ドラクエ1もそれに劣らない名曲だと思います。
さいごに
自分は当時ファミコン版で夢中になってプレイしたのですが、これから始めようという方にとってはちょっと遊びにくいところもあるかもしれません。
現在はPS4などでもリメイク版が出ているので、そちらで遊んでみることをお勧めします。レベル上げがしやすくなっていたりと非常に遊びやすくなっています。ぜひ一度プレイしてみてくださいね!